試験を受けてきた。
昨日試験を受けてきた。
半年前までのカオス的な復興工事の監理業務の状態に比べれば、守備範囲が超限定的な状況になっているので、業務をしながらの試験対策もそれほど苦にならなかった。
業務量は一人分よりも多い状況と思うが、それも昨年の今頃の状況に比べれば、雑用に近いレベル。
ということで、今年は春先に受験しようと思い立ち、3月くらいから準備を始めた。
技術士(総合技術監理部門)を受験したのであるが、以前建設部門の資格を取ったのが、2012年度の試験で、それから9年経っている。
給料も、社内での立場も、一般的な社会的にも、総監を持っていもお得になることが見出せなくて、受験が面倒くさいという気持ちの問題から、出願もせず、ずっと受験してこなかった。
昨年までの7年間は、震災復興に、監理的な役割で業務をしていたのもあり、復興の仕事期間でも、今やってる仕事の内容は、総監の内容だなぁ。みたいなことは思っていた。
そんな感じではあるが、今年から職場が異動して、体も気分にも非常に余裕ができたので、きっと受験する気になったというところ。気分だけだと受験まで続かないので、少々金額のはる、参考資料を手に入れて、損したくないインセンティブをつけて準備に臨んだ。
試験対策を書いておく。合格したわけではないので、今回の結果がわるければ、対策としてはよくないのだろうと思う。
1.択一試験対策
受験する気はなかったものの、いわゆる青本は建設部門合格後にさっさと手に入れて保管してあった。
誰しもがそうだとは思うが、キーワード集とか青本を眺めていても、書いてあることはどっちかというと、技術的でなく管理的なことばかりで、とてもとっつきにくい。
コンクリート診断士の時もそうだったが、こういう場合はとにかく、過去問を解く。
という方法に持ち込むのが私の戦法。試験問題は問われている能力を確認するためのものであるから。
しかも総監の問題は、見方を変えればマル・バツ問題なので、マルバツ問題形式で勉強できるコンテンツを使って、通勤時にマルバツ問題を解いていた。
マルバツ問題を解いていて気づいたのは、総監の択一試験は、知識もひつようではあるが、間違い探し系のクイズという感じを受けるようになった。
単語をすり替えたり、文章と単語の意味が論理的におかしかったりというようなものがとても多いことに気が付くようになった。
ということで、何言ってるかわからない言葉や文章でも、1+1=3ですみたいな文章がたくさんあるので、そういう問題の作り方になっているという視点で、試験には臨んだ。
とはいうものの、勉強時間でいえば40~50時間はつかったのではないかと思う。
2.論文試験対策
問題文がとてもよくわからないイメージで、今年も実際そうだった。
総監の視点で、、、がミソなのだろう。
難しい表現の問題文で、毎年同じことを解答させているという、各種参考書の言っていることは、まさにその通りと思うところまでは、意外とあっさり到達したのであるが、
論文を書くというと、やっぱり素養がないとできない。
文章は、ブログなんかでも時々作っているので、慣れていないわけではないが、ブログだと、論理の展開はどうでもよくて、気分をそのまま書いている状態。
ということで、論文対策は、これもいつもの戦法で、過去解答事例をたくさん探して、それを眺める。というところから始めた。
論文だけど、合格点が60点というよくわからないところで、解答例はたぶんだいたいどれも60点くらいと思い、事例を見ている。
総監の合格事例論文を見ていると、総じて何を論じたいのかよくわからない論文になっている気がしていた。
問題文も起承転結ではなんだかまとまらないような感じを受ける。
それはさておき、あまり早く論文を準備しても疲れてしまうので、準備は何となく3週間まえから。
パクる合格事例論文を用意し、今年のテーマを予想して、準備開始。
今年のテーマはDX推進で、論文準備。
事業概要目的成果物は、自分の会社のことにして、大雑把に。
テーマの背景などを準備。ここまでで1ページ分の文章。
それから、DXで影響する業務項目をとりあげ、それぞれについて、状況と課題、課題解決の対策、対策の効果、問題点と留意点というまとめ方で、3ページ分。
総監は実施計画を策定できるということで、最後のページは実施計画の策定と、各計画の優先順位の理由付け。
というような構成にして、準備論文を丸暗記して試験に臨む。
というような感じですね。
今年は、DX推進の問題ではなかったですが、データ利活用というテーマであったので、準備した内容が無駄ではなかったものの、
問題文通りに回答していくと、
課題とリスクの抽出までが問われていたことで、その先の実施計画策定については、書かなくていいのかなと思いつつも、その場で論文を考えていると時間が足りないので、スルーしてしまった。
キーワード的な、”仕組みの変更”も結局一か所も書けずに、終わっている。
ということで、手ごたえはあまりない。
疲れるし、もう受けるのやめよかなという気分。