白い雲は、何者だろう。
きのう、おとといと晴天のもと自転車を乗り回していた。
両日とも雲ひとつない青空。
雲ひとつない青空で、とても気持ちがいい。
雲ひとつない青空だけを見ていると、焦点が合わない。
青空だけ見ているとどこにも対象をとらえていない。
おれはいったい何を見ているのだろうかと考えてしまった。
くもひとつない青空を凝視して、青空に浮かぶ白い雲のことを考えた。
白い雲が見えるということは、何もないところに、風があったり、水分があったり、光があったりすることがわかる。
見た目に何もないところに、白い雲がある。
あいつは何者だろう。
白い雲が青空に浮かんでいるから、そらの存在がわかる気がした。